部活時代(中学編) その5

中学に入って早半年。
秋のサッカー部は新チーム=2年生の代が主役の新人戦の季節です。

前回までで触れましたが、一つ上の先輩たちが意外や意外の弱さで、
新チームで大いに居場所を得た我々一年生は、足元はコーチャーという
他校からは笑われる装備で初の公式戦に望みました。

試合当日の日曜日は、我校(運良く自分の中学が試合会場でした)のグランドに
シード以外の区内全部の中学サッカー部が集まり、ザワメキが一日中続きます。
縁日やお祭りとは違う真剣勝負ならではの緊張感がたまりません。

前の試合が始まって直ぐに登録された選手が審判によって集められ
スパイク、スネアテのチェック。相手も居ます。
前のゲームと間を空けない為か、その場で事前にコイントスも行い目の前の試合の終了を待ちます。
「俺のマークはこの中の誰だろう?」
「凄く上手い奴だったらどうしよう?」
徐々に緊張が高まってくるのが分かります。
僕も幸い、チームでポジションを得てスタメンに名を連ねたので、
とにかくそれまでの人生で一番緊張したことだけは覚えています。

「ピーーーー!」前の試合が終わりました。
整列・礼が終ると間髪おかず先ほどの審判がセンターサークルに走っていき、
我々と対戦チームの2チームをグランド中央に誘います。
確かその時は整列する前にグランドの外で円陣を組みました。
もう、限界まで緊張して張り裂けそうです。何故でしょう。
少年野球をやってた頃はマウンドに上がってもそんなに緊張しなかったのに。

再び、笛の音が鳴り響きキックオフ。
僕のポジションは右のサイドバック。足元は何度もしつこいですがコーチャー(笑)。
会場校なので、日頃から走りなれているグランドなのに、リラックスのはるか彼方。
ガッチガチで、前日まで必至にやっていたオフサイドのラインの動きについていくのが精一杯でした。
「ボールよ来るな!」と思えば飛んでくるという感じでした。

そんな僕を尻目に試合は前にも触れましたチームで飛びぬけて上手い転校してきた先輩が2点を決め、
キャプテンやFWに入った同級生も続き、なんと大量4点のリード。
何とかチームに落ち着きがもたらされ、僕もやっとマークの相手を見れる程度にはなりました。
そんなこんなでつつがなくとまでは行かないですが前半終了。

ハーフタイムは顧問の先生が「気を抜くなよ?」程度の発言しかせず、完全な楽勝ムードです。
そんな緊張感無しの状態で後半に臨んでしまいました。
それでも、更に我がチームは2点を加え、1点を返されて6対1。
「あと20分くらいかな」なんて思いながらやり過ごしいる時に事件が起こります。

キーパーの先輩が2点目を奪われた上に交錯して出血。うずくまってます。
何やら暗雲が漂ってきてることをその時はそんなに感じてませんでした。
(つづく)
c 175cm/85kg

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コメント(1)

元サッカー少年 :

何気なく見ただけでしたけど、一瞬部活に汗を流していた時代に戻れました☆
これからも頑張ってください!!

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