2008年3月アーカイブ

部活時代(中学編) その14

最後の夏も走る、走る。
土埃舞う炎天下のグラウンドで何故あれだけ繰り返し全力疾走できたのか?
20年という時を隔てて思い返しても答えなど見つかるはずもありません。

そんなこんなで夏休みの1ヶ月をミッチリ仕上げて最後の大会に突入しました。

もうその頃には区大会はその次にあるブロック大会の"予選"程度にしか思ってなかったんですが、
僕らの代になって始めて、準決勝で負けてしまいます。
校内のギャラリーもシーン。
自分達もあれ?どうしたんだ?
そんなまま試合終了。
まさかの準決勝敗退。
後に3位決定戦を制して無事ブロック大会に行くのですが、
相手チームの喜び様に怒りがこみ上げてきたのを覚えてます。

決勝と3位決定戦が終った時にその勝ったチームに聞いたんですが、
相手は綿密に作戦を練ってたんですね。
うちの2トップとエースのキャプテンにはぎっちり、マーク付いてました。

もうベタ過ぎる教訓です「天狗になっちゃいかん」
サッカーに一つ教えてもらいました(その後の人生でこの反省を活かせてないですが・・・)

そんな反省を踏まえて望んだブロック大会。
今度は区3位としての出場で、対戦相手がブロックで一番強い区ではなく、
うちの区よりもさらに弱そうな区の1位の中学でした。
なんと、3対1で楽勝!
ブロック大会における初勝利!
相手は強豪では無かったですが、そりゃぁ盛り上がりました。

次の対戦は地域最強の区の第2位。
イコール、その後の都大会でも優勝候補の一つに入るベスト8入り確実な実力校。
僕らは自分たちの勝利の喜びもそこそこに、自分たちの次の
その中学の1回戦を観戦しました。
「うわぁ?、強ぇ?」声になりません。
今まで対戦してきたその区の5位に2連続で負けている僕らが、
その区の準優勝チームに挑む。
闘志を掻き立て、番狂わせを狙うべきところで、弱気の虫が疼きます。
「大敗だけはしたくない」
そして、皆が「次の試合が最後になるだろう」と感じたはずです。

翌週の週末。
いよいよその試合の日。
恐らくこれが最後の試合になると誰もが思いながら臨んだ試合が始まりました。
(つづく)
c 175cm/85kg


部活時代(中学編) その15

ホイッスルと同時に怒涛の攻撃にさらされ防戦一方。
相手チームは僕らをもてあそぶかの様にボールを取ると
一気にドリブルで仕掛けてきます。
スイーパーの僕は止める為に準備していた作戦。
相手の上半身に肩を当ててバランスを崩すという涙ぐましい反則覚悟で対応。
前半の途中まではそれが上手く行き、0対0のまま進みましたが、
終了間際にアッサリ先制されて0対1でハーフタイム。

「もうやるしかねぇえぞ!」
「マグレでも良いからボールを押し込んで来い!」
顧問の先生が叫ぶように僕らに投げかけました。
ヤケクソ?
いや違う。俺たちにだってできるはず。
いや、やらずには終われねぇ!
そうだ、もうやるしかない。
あとは無い。しっかり守っても恐らく最低1点は取られる。
ならば体ごと・・・。
ラグビーの試合前から号泣してグランウンドに飛び出すが如く、
異様なテンションで後半に臨みました。

後半は敵の前線に蹴り込んで、目一杯ラッシュをかけるの繰り返し。
何度も何度も、厚い壁に阻まれながらもとにかく繰り返す。

でも、その隙をつかれて終了間際に1点を取られて2対0。
試合はアッサリそこで終了。
僕らは最大限粘ったつもりだけど、外から見ていた人には
アッサリなす統べなく負けた試合に映ったかも知れません。


僕らの部活生活が終わりました。
一体、何のためにあんなに走ったのか?
何のためにあんなに我慢したのか?
答えなど見つかりません。風の中を探したってないのです。
ただ20年後の今、振り返って込み上げてきて自分を褒めたくて
仲間に会いたくなるだけです。

僕らが通ったその中学校は昨年、統廃合でなくなりました。
少子化やドーナツ現象など多々理由があったとは思いますが寂しいものです。
あの頃の仲間と再会を果すとして学校のグラウンド以外考え付きません。
ただ、ありきたりの表現になりますが、校舎やグラウンドは無くなったって
中学生時代にあのグラウンドで泣くほど走った(走らされた)記憶は永遠です。

振り返ることばかりでは良くないですが、皆さんもかつて部活時代をたどってみて、
文字に起こしてみては如何でしょうか?
書き出して思い出すこと、思い出せないこと様々ですが、
清々しい気分になれることは間違いありません。
ひょっとしたら、その清々しさこそ(それだけ)が、
あの頃に目一杯走ったことの見返りなのかも知れません。

たったそれだけの為だけに走ってたんだとしても、「それはそれで良いもんだったな。」
今の僕はそんな気分です。

(終わり)
(c) 175cm/85kg

間を空けてしまっていたうちに書き溜めたものを一気にアップしました!
別に分ける必要は無かったんですが・・・。


部活時代(中学編) その11

猛練習に明け暮れた中学2年生の秋、
徐々に目標にしていた新人戦が近づいてきます。
練習の激しさは、日々増して行きます。
数人の脱落者も出ましたがほぼ全員が辛い練習を乗り越え
試合を目指している健全な状態でした。

チーム内で徐々にフォーメーションを意識し出し、
最終的には顧問の先生が決めていきました。
我がチームは4ー4ー2、ハーフの4人は菱形の陣形。
2トップは右にチーム1の俊足(9番)、左に1年からレギュラーで活躍していた重量級(11番)
ハーフの菱形の頂点には1年からレギュラーで活躍していたチームで一番上手いキャプテン(10番)
サイドハーフは体力が自慢の寡黙な2人(6番・7番)。
底が体がデカく成績の良い生徒会長(だったと思う・・・、8番)
ディフェンスはセンターに坊主頭でアキレス腱が切れるまでスクワットをしたガッツマン(3番)、
右にこれまた寡黙なお人好(2番)、左にこれまたガッツマンのムードメーカー(4番)
そしてスイーパーで僕(5番)、キーパーは我中学の番長(1番)という11人。

とにかく、8月の終わりから新人戦までの間、
死ぬほど走った自負はあります。
不安はたくさんありましたが、どのチームでかかってきやがれ!ってもんでして、
かなりテンション高く大会に臨みました。

そして、大会がスタート・・・。
少年野球時代に一回も勝てなかった他校の同級生(彼らもサッカーに転向してました(笑))にも
春の大会では力の差を感じた私立中学にも競り勝ち
あれほど負け慣れていた少年野球チームのメンバーが中学からサッカーを始めて2年で区大会に優勝!

いよいよ、目標にしていたブロック大会に乗り込むことになりました!


部活時代(中学編) その12

ブロック大会に行くぞ!!
なんて区大会で優勝を飾ってから数週間テンションは最高潮ですが、
一体相手はどんな感じなの?
なんて思い立ち、みんなの愛読していた野球漫画『キャプテン』を見習い
自転車で他校の練習を偵察に行きました。
しかし、漫画の様に上手く行きません。
全然、情報が掴めないんです。

「そんなことより練習だ!」なんて感じで顧問が更に厳しい練習を開始。
もうそれどころではなくなり、ほぼ情報無しで大会に臨みました。
会場は我中学ではなく、電車で行く隣の区の中学でした。
まず会場を見てビックリ。「広い・・・」
それまで自分の中学(区大会の会場校)以外で試合をしたことのない僕らは相当とまどいました。

とは言っても僕らは区で1位。
相手は、隣の区の5位です。
1回戦は頂きくらい全員思ってました。
それが・・・、フタを明けてビックリ。
その隣の区は後ほど知るのですが、ブロック大会を勝ち抜いた後に存在する
都大会のチャンピオンとなる中学があった
東京でも町田と並んでハイレベルなエリアだったのです。
勿論、そんなエリアの5位に、1位ながらも僕らは全く歯が立たなず、
アッサリ3対1で敗れました。

会場は広いは、試合球は妙に重いボールで飛ばないわ。
これがアウェーって感じなんでしょうか。
もう、ションボリして電車で帰ったことが忘れられません。

そりゃ、その後の真冬?春へと続く練習が熾烈を極めたのは言うまでもありません。
日暮れの早い冬場はボールが少しでも長く見える様にとラインを引く粉(石灰)を
ボールにまぶして練習したくらいです。
顧問の先生は知っていたのかも知れません。
この程度では勝てないってことを・・・。
帰り道、頭を粉だらけにしながら、僕らは漠然とあのレベルに勝つにはどうすれば良いか考え始めました。


部活時代(中学編) その13

どうすれば勝てる?

ブロック大会にアッサリ敗れた後、その後の数試合を見て帰った僕らの
脳裏に焼きついている隣の区の強豪達は、自分たちの想像を遙かに超える強さでした。
多分、うちのメンバーであの相手たちに混ざって通用するのは
キャプテン一人だけだろうというのがみんなの見解です。

体もデカイし(デカく見えたんだと思います)。
ドリブルは上手いし。
パスは何本も繋がるし。
みんな自信満々でプレーしているし。
ディフェンスラインに来たボールは力一杯、相手陣内に蹴りこむという
我々のレベルでは到底太刀打ちできないのが分かりました。

テクニックで彼らと同様になろうとしても絶対に追いつかない。
小学校からやっている地域とは差があることをその時知りました。
結論は取り合えず、吐くまで走るしかない・・・。
何て寂しい結論でしょう。
中学2年、サッカー始めてたった2年でテクニック的には半ば諦めるとは・・・。

それでも、1年から続いている日曜練習では
コーン置いてジグザグにドリブルしたり、
偶然校内に忍び込んでサッカーを楽しんでいたイラン人チームと試合をしたり・・・。
とにかくボールを蹴って、追いかけて、汗かいて・・・。
この歳になって口にできる様になりましたが、青春というやつだったんでしょうか。
いつか、ブロック大会でドリブルでブッちぎってやるんだ!なんて闘志を秘めちゃったりして。

学年が3年生となって迎えた春の大会。
区内では無敵と化していた我が中学校は再び快進撃でダントツの優勝。
それまで私立中学が上位の常連として君臨していた区内サッカー事情は
僕らの学校が中心となり大幅に変りました。
ガッツを全面に押し出して、ビッチリとマンツーマンでマークについて
仕上げはチームのエースで背番号10のキャプテンがしっかり点を取る。
これに他の中学はついて来れない感じでした。

良く言えば、
気分は86年W杯のマラドーナ率いるアルゼンチン代表。
ブルチャガもバルダーノもバチスタも、全てはマラドーナの為に動く感じです。
しかも、うちの10番は顔もカッコ良くて凄くモテました。
そりゃぁ、チームメイトも嫉妬するってもんです。
それでも部活となれば別。まだまだ若さ充分の顧問の先生が
全力で僕らにブツかって来てくれました。

2度目の挑戦となるブロック大会。
前回対戦した中学とは違いますが、同じ様にテクニックのある中学が相手。
1対1のままハーフタイムを迎え折り返しましたが、2対1で破れまたしても1回戦負け。
もう帰りはお通夜みたいに静かでした。
とにかく、パスを繋いでくるチームに歯が立たない。
しかし対策はたくさん走ってしっかりマークして、キャプテンに任せる。
戦略はそれだけ。
でも、それだけでは勝てない。。

袋小路でした。
テクニックを凌駕するだけの運動量があったと思うのですが。。
それでも勝てない。
区大会で勝っても喜べず、何をどうすれば分からなくなってました。
それでも、放課後は迷いを断ち切るかの様に走って。

そんなこんなで夏休みに突入。
最後の夏が幕を開けました。
(つづく)
c 175cm/85kg

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