部活時代(中学編) その9

僕のポジションは再びストッパーでした。
何故か?
試合当日に本来のストッパー兼控えキーパーの先輩が
「風邪引いた」と自己申告して
サイドバックに移ってしまったんです。
サイドバックなら大丈夫だろ、というこの安易な感じ。
もう理解不能です。
とにかく、僕がストッパー、風邪引きの先輩がサイドバックと決まったのが
試合の1時間半くらい前でした。
そんなことがまかり通っていたんです。

そんなこんなで試合は開始。
早速、僕は相手のセンターフォワードにマークに付きました。
新人戦の時の様に、相手の顔面スレスレまで顔を近づけて
睨んでくることなどありません。
しかし!それ以上の衝撃を随所に受けます。
まず、効果的に手を使ってきます。
ボールをもらう時に僕を突き飛ばす感じ。
腹は立つけど反則になる気配は無し。
というか、今振り返ればそのチームは
ちゃんと理に適った指導を受けているチームだったんですね。
とにかく僕としてはひたすら相手に付いていくのみです。

5分経ち・10分経ち・・・。
完全な相手ペースの試合です。
早くも疲れてきました。
そんな時にカンフル剤がホームの我々に届きます。
声援!しかも黄色い声多数。
おお!なんたる素晴らしさ。
今の時代の様に笛が鳴ったら給水ができるはずもなく
ボールが出て、サッとグランド内の声がやむと聞こえてくるのです。

「これは行ける!」僕は個人的に確信しました。
我がチームは気合が漲り、誰もが戦う顔になってました。
中学生ってヤツはバカな人種です。
しかし、これってプロのサポーターを感謝するのと変らないのかもしれません。

そんなこんなで、試合は膠着状態が続き
なんとか30分(中学の地区大会はこのタイムでした)を0対0で持ちこたえました。
ハーフタイムも先輩たちはチラリとギャラリーに目を配りつつ
「行ける!気合だ!」などと勇ましくチームを鼓舞してくれます。
僕ら1年も完全に雰囲気に飲まれているのでデカイ声で返事。
非常に良い感じです。
僕はと言えば、前半に相手エースに引きずり回されたせいか、
ヘロへロで少しでも多く水を飲むのに精一杯でした。
そして、運命の後半がスタートしました。

あれ?
何かオカシイ。
俺のマークの相手があんな後ろに?
3トップに対して、3バック+スイーパーと非常に分かり易い
状態が後半から変った様です。
勿論、試合慣れして無い我々はパニックです。
まず僕です。マークする相手がいません。
強いて言えば、今で言うトップ下の位置に今までの相手は下がってます。
しかし、ここは理由も理屈もありません。
僕は彼にどこまでもピッタリくっつきます。

そんな僕が出て行った後をスッカリ自由にされて早速1点取られました。
しかし、負けじと黄色い声援を受けた我チームも1年生で一番上手いと言われていて
後にキャプテンになる男が才能の片鱗を見せつけ、1点返しました。
時間は残り10分くらい。
声援はより一層大きくなりグランドまで響いてきます。
何か、今で言う女子バレー的な感じです。

とにかく来たボールは全て前に大きく蹴り出してました。
僕はもう声援を意識している余裕はありませんでした。
そんなこんなで区内の強豪は我がチームを攻めあぐね、
試合終了のホイッスルが鳴りました。

その後、延長戦があったかどうか定かでは無いのですが、
確か、直後にPK戦だったと思います。
観客を意識しまくり、自意識過剰な我がチームは
特別上手い先輩が最初に決めた以外は全部外して敗れました。
ギャラリー達は大いに沸いてました。
悲劇の主人公たちを暖かい拍手で迎えてくれました。

しかし、僕らは悔しかったです。
でも、試合を振り返れば防戦一方で勝てる試合ではなかったです。
まだまだ練習が足りないってことなんだと思いました。
(つづく)
c 175cm/85kg

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このページは、2008年1月16日に書いたブログ記事です。

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